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shiba

子どもの思いを聞くこと


前回に引き続き、私の息子(もうすぐ4歳)のお話です。

息子は発語がゆっくりで、2歳半頃まではほとんとおしゃべりができませんでした。こちらの言うことが伝わっている感覚はありましたが、なかなか言葉が出ないことに心配していました。2歳半を過ぎてから徐々にお喋りが増えていき、これまで彼のペースでたくさんの言葉を蓄えてきたのだなと感じました。


ここ最近はさらに成長しており、いつの間にか自分の気持ちを上手に言語化できるようになってきています。


先日びっくりした、息子とのやりとりです。

まず「今日給食食べれなかった」と言ったので、息子の話を聞くことにしました。


私 「全部食べられなかったの?」

息子「違うよ。ラーメンだけ食べた」

私 「ラーメンは食べられたんだね。他のおかずは?」

息子「食べれなかった」

私 「お腹いっぱいで食べられなくなったの?」

息子「違うよ。まだ食べたかったけど」

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しばらく会話を続けていくと、最後に息子が「給食の時にまだお腹が空いてたけど、ごちそうさまの時間になっちゃったから全部食べられなかったんだよ。もっと食べたかったのに」と話をまとめていました。

こんなにもわかりやすく話をしてくれたことに感激しました。それと同時に、まだ食べたいと思っていたのに食べられなかった時の息子を想像すると、とても愛おしい気持ちになりました。母の知らないところで我慢していたり、本人なりに感じていることがたくさんあるのだな、と思いました。親と離れて社会の中で、子どもなりによく頑張っているなと感じます。


言葉がなかなか出てこなかった息子を思い出すと、大きな成長を感じることができ、息子と話をしていると毎日感動してしまいます。最初は「お外で遊んだ」と言うだけでも、話を聞いていくと、誰と何をして遊んだか、何が1番楽しかったかなど、自分の言葉で話をしてくれます。保育園での出来事を聞くのが、私の毎日の楽しみになっています。


先日、ある里親さんが「オムツを替えたりミルクを飲ませたり、お世話をするのは子どもに頼まれてやっているわけではない。物心がついて気持ちがわかるようになってきたら、親と子ではなく人と人との関わりだと思っている」というお話をしてくださいました。

そのお話が本当に素敵でとても心に残ったのと、自分もそういう考えを大切にしていきたいなと思いました。今はまだ子どもが3歳と1歳なので、どうしても「~してあげる」という関わりが多いですが、子どもを1人の人間として見ること、思いを聞くこと、子どもの意思を尊重することを大切にしていきたいです。


お出かけの時の靴下は私が選んで履かせることが多かったですが、息子がお気に入りの3種類(消防車、救急車、パトカーの柄)があり、どの順番で履くか自分でルールを決めていました。自分で選べるようになったことにも成長を感じ、「私が決めちゃいかんな」と思い、息子に「今日はどの靴下にする?」と声をかけるようにしました。(「かーちゃん、これじゃないよ!」と、後で息子に怒られることも想定して・・・笑)

1歳の娘もお喋りが上手になってきて、食べたくないものは「いらなーい」と言うし、おやつが食べたい時は「おやつ」と言ったり、遊びたいおもちゃを指差しや言葉で教えてくれたりします。まだ1歳ですが、子どもの思いを聞いてあげなきゃなと感じています。


もうすぐ息子にとって、4回目のクリスマスです。

今年初めて、欲しいものを自分で選んで決めることができました。「サンタさんから〇〇貰うんだ~」と楽しみにしており、クリスマスの朝にどんな顔をするか、私もワクワクしています。


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